赤ちゃんが 産まれるまでは日々大きくなるお腹を抱えて、今か今かと産まれるのを楽しみにしていたのに、無事に産まれたら、まったなしでお世話がスタート!
「私の赤ちゃん、ミルクも飲んだしおむつも替えたし、抱っこもしたんだけど全然泣き止まなくて。
夜もちょっと収まったと思って、ヤレヤレって寝たのにその2時間後にはまた始まるの。
それが朝までループ・・・そして寝不足の身体なのに、昼間も同じ・・・。
こんな毎日もう限界!」
私にも3人の子どもがいますので、こんな気持ちは痛いほど分かります(/_;)
ママ自身も出産後のガタガタの身体なのに、慣れない育児に、赤ちゃんが泣き止まないっていうのは本当に辛いものですよね。
赤ちゃんの泣き声ってなんであんなに人を焦らせるのか、不思議なくらい!
そんな泣き止まない赤ちゃんを前にへとへとになってしまった、あなたの力になれるように赤ちゃんが泣き止まないことに対する原因と対応の仕方を解説します。
赤ちゃんの月齢別泣き止まない原因と対応方法
言葉を話せない赤ちゃんにとって、お世話してくれる大人に伝える手段は「泣く」ことだけだから、赤ちゃんは必死なんですね。
産まれたての赤ちゃんには喜怒哀楽の感情はまだなく、「悲しい」「怒ってる」わけではなくて、「カラダが気持ち悪い!!」っていう「不快」を伝えているために泣きます。
でもそれが何で不快なのか原因も赤ちゃん自身も分からないらしいんです!
よく、「お腹がすいている」とか「おむつが湿っていて気持ち悪い」のかで泣き方が変わると言いますが、私は3人育ててみても経験よく分かりませんでした(;^ω^)
泣き声というか、タイミングで泣いている原因を判断していた感じです。
今の時間帯だとお腹がすいたのかな、とか、おむつが汚れたころかな、とか。
でもやっぱり理由が分からない時だって多々ありました。
そんなとき私はよく「泣けちゃうねぇ。なんで泣いてるか分からな~い、分かってあげられなくてゴメンよぉ~(m´・ω・`)m !」て歌いながら受け止めてました。
分かってあげられないなんてママ失格だ、なんて落ち込まないようにしましょうね。
さて、カラダの不快をつたえようとしている赤ちゃんの泣き声ですが、その原因を発達別で解説します。
首すわり前の赤ちゃん
新生児期~3ヶ月くらいの首すわり前の赤ちゃんは消化器系の働きの不具合によって、
- おなかがすいた
- げっぷが出なくて、胃が苦しい
- うんちが出なくて気持ち悪い
こんな理由で泣いていることが多いそうです。
産まれたばかりの赤ちゃんは、自分の身体の使い方に慣れていないことや 胃の形がタテ長だったりすることで、大人にとっては何でもないげっぷやうんちも、赤ちゃんにとっては大仕事なんですね。
この消化器系の働きを補助する方法が「タテ抱っこ」です。まだ首がすわらない時期なので、首を支えてあげて下さいね。(首を支えている適切なイラストが見当たらずすみません?)
重力の力を借りて、おなかの内容物を胃から腸へとスムーズに移動させるためにはタテ抱っこが有効!
「抱っこしてると寝てくれるのに、横に寝かせるとグズグズ泣く」というのは、赤ちゃんから「横にされると苦しいからタテにしておいて~」という訴えだったりします。
生後3か月を過ぎて首がすわる頃になると、胃の形も大人のような横長になってくるし、身体の使い方にも赤ちゃん自身が慣れてくるので、ぐずぐず泣きにはタテ抱っこで乗り切りましょう!
お座りができるようになった頃の赤ちゃん
日が傾き始めて、さあそろそろ夕ご飯の準備をしなきゃというタイミングで、お腹がすいているわけでも、おむつが気持ち悪いわけでもない・・・理由もないギャン泣き(ToT)/~~~
泣きたいのはこっちだわ~という「黄昏(たそがれ)泣き」する赤ちゃんがいます。我が長女Sunも生後半年を過ぎたころ、こんなことがありました。
それを見た母が「黄昏泣きねぇ」と言っていました(;’∀’)
これは、なんと脳の発達と関係があるらしいのです。
この頃の赤ちゃんの脳の発達スピードは驚くほどで、赤ちゃんはそのスピードについていけなくて「不快」スイッチが入るらしいのです。
日が落ちてきた頃は、「はぁ、一日終わるなぁ・・・」と脳がリラックスしたい時間帯。でも発達スイッチ全開の脳は暴走して止まらない。
赤ちゃんの脳内では
「リラックスしたい~」というのと「もっともっと動いて活動するぜ?!」という二つの欲求が対立しあい、「ぼくのアタマはどうなっちゃってるの?誰かとめて~~!!」
っていうのが、黄昏泣き(夕方~夜のギャン泣き)の正体らしいのです!
脳の急激な発達が始まるのは、首がすわる→ハイハイが始まる→お座りができるようになってから。
それは、脳は骨盤を立てて、その上に背骨を立てて、さらにその上に頭を乗せられるようになって初めて知能が発達するようにできているそうです。
たとえば、ゴロゴロしていてピン!と何かひらめいたとき、ガバッと起きますよね?それは、その方が頭が働くから、身体がそういう仕組みになっているのです。
夕方のギャン泣きも知能の発達のオマケ現象だったんですね。
この黄昏泣きはそうは長く続きません。
ですから、この時期は夕方のギャン泣きに備えて早めに夕食の支度をしておいたり、ギャン泣きする子を背負って「泣けちゃうよね~、頭パンパンだもんねぇ」って言いながら夕食の支度するとかしてやり過ごしてました。
終わらない夜泣きはない
私の3人の子は眠るのが得意で、眠くなったら一人でもコテンと寝てしまうし、夜泣きもほとんどない子達で、母親としてはだいぶ楽をさせてもらいました。
しかし、私の5才年下の妹の長男君(2019年現在5才)の夜泣きレベルは半端なく、何度泣いている妹を見たかわかりません。
生後ほどなくして始まった夜泣きは、1才~1才3ヶ月くらいの頃ピークを迎えます。
夜やっと寝かしつけた思ったら2時間おきに泣き叫び、暴れまわり妹の胸や顔にはひっかき傷が絶えませんでした。
毎日のことですから妹の悩みは深く、夜泣きに効く!と聞いたものは手当たり次第試したそうです。
- 小児鍼
- 漢方薬
- ベビーマッサージ
- ハーブティで母乳の質を上げる
- 生活のリズムを整える
- 眠りに導く入眠儀式をする
- 断乳
ありとあらゆる手を尽くしても夜泣きは止まなかったそうです。
そして、妹は「成長を待つ」という選択をしたのです。
自分自身がつぶれないように、
- 夫に子どもを預けて一人でお茶をしに行く
- フラワーレメディで自分自身をケアする
- 夜泣きに備えて、昼寝をして体力温存する
このように気力・体力を維持するためにお金を投資し、人を頼ることの大切さを学んだ、と語っていました。
1才3ヶ月を過ぎて、歩行が安定してきた長男くんは、昼間たっぷり(午前2時間、午後2時間)散歩できるようになってからは、若干夜泣きはマシになったそうです。
1才9ヵ月で断乳してからは、徐々になくなって2歳前には完全に落ち着いたそうです。
たまに会った時も、我が子に比べて長男くんのエネルギーは一段と強いものを感じました。
おそらく脳の発達も普通の子よりも激しくて「頭がパンパン」状態がハンパなかったのではないでしょうか。
長男くんが自分自身の身体を自由に動かせるようになるまでは、昼間使い切らなかったエネルギーを泣き叫ぶことで消耗させて「頭のスイッチをOFFにしたい!」と、夜泣きという形で発散しなければカラダは耐えられない状態だったのでしょう。
こうなると、母親が何しようとどうにもできませんね。不快感を解消するために「泣く」しかないのですから。
ですから妹のように淡々と待つ、しかできません。
抱っこが無理な場合は、寝かせてお腹をさするとか、手を握るとか、体のどこかに触れて、「お母さんは、ここにいるから」という気持ちで傍らにいることで気持ちが伝わっていきます。
現在妹は第2子となる次男くん(1才)と二人育児中です。
次男くんも長男くんほどでないにしろ、やはり夜泣きはあるそうです。でも、「終わらない夜泣きはない」と知っているので、泣き止ませることは諦めていると言っていました。
夜泣きでお困りの皆さま、本当にお疲れ様です。
ママ自身の心と身体のケアを万全にして、どうぞこの時期を乗り切って下さいね。
まとめ
泣き止まないのはカラダの不快感を解消するためのメッセージだったりします。
- 首すわり前→消化器系の働きを補助するためにタテ抱っこする
- 脳の発達のために「泣く」ことで不快感を解消している→成長を待つ
ママ自身のケアをしつつ、乗り切りましょう!!
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