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日課は譲れない ~後編~

Sunの物語
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さて、何ケ月かぶりに降園後にお友達の家に行くと言ったSun。
相手のSちゃんのお家はすぐ近くで子どもの足でも徒歩2~3分のところ。
降園後に往復してもその後の日課に支障はない、と判断した私は

遊びに行きたいんだね。じゃあカバンを置いてから行こうね。

と答えました。

Sちゃんのお家に遊びに行くのはSunだけではなく、もうひとりRちゃんもいるそうで、Rちゃんのママは例のように荷物を引き取ってSちゃんのママに預けて帰られました。

3人で手をつないではしゃぎながら帰るSun達。

Sちゃんのお家の前に来ると、Sunに

じゃあ、ここでいったんバイバイしてまた後で来ようね

SunはSちゃんとRちゃんを見やり、曇った顔をします。

Sちゃんのママは「え?一旦帰るんですか?」と怪訝な顔。

はい、後ほどお願いします~
と笑顔でSunと手をつないで去りました。

その後、帰ってカバンを片づけます。

Sun
明日の準備は帰って来てからにする
今やるよ。

と指示して再度出かけました。

Sちゃんのお家に着くとSちゃんのママに

では、4時にお迎えに来ますのでよろしくお願いします。
と伝えました。

Sちゃんのママは「Rちゃんちは4時半にお迎えに来るんだけど・・・」とおっしゃいます。

うちの子、19時に寝ないと朝起きられなくて(;・∀・)

「え?19時?!うちは遅くても21時とは思ってるけど、19時は早いね~。だからSunちゃん元気なんですね」と言うような会話に。

そして・・・

16時過ぎ。

迎えに言ってチャイムを鳴らします。

Sちゃんのママが「Sちゃん、ママ来たよ」

Sun
ゲ!(; ・`д・´)
という声がチャイム越しに聞こえます。

門が開いてSちゃんのママは「帰りたくないって言ってるんですけど・・・」と困り顔。

お世話になりました~、Sun帰るよ。
Sun
イヤ!帰らない!
ママ、外で待ってるから靴履いておいで。
Sun
イヤ!

そんなやり取りが5分くらい。

Sちゃんのママは「また遊びに来ればいいから・・・。Rちゃんのママが来るまでいる・・・?」とSunに声をかけてくれました。

帰ります!

とSunを抱きかかえ、靴を持ちます。

Sun
ワ~ン(;O;)!!

泣き叫ぶSun。

お世話になりました。お騒がせしてすみません

と挨拶をし右腕にSunを、左腕にMoonを抱えて外に出ました。

Sちゃんの家の門を出て駐車場のところでSunを降ろします。

靴を履いて下さい!!

泣くSun。

私はMoonを抱いて家の方に歩き始めます。

裸足で泣きながら追いかけてくるSun。

靴を履きます!
Sun
待ってよぉ、待ってってば(ノД`)・゜・。

靴を履き、泣きながら帰るSun。

だから嫌だったんだよ!

という心の言葉が出てしまう私。

家についてからも泣き続けます。

手を洗って下さい。洗濯物をたたみます

日課の指示出しにも泣き続けるSun。

Sun
ねぇ、お母さん聞いて!今日はホントにごめんなさい。
はい。
Sun
はい、じゃなくてさ~!

と言って駆け寄って抱き着いてきます。

私は座って向き合って抱っこをします。

Sun
ねぇ、Sunの話聞いて!ごめんさいって言ってるじゃん。
ごめんなさいなんだね。分かったよ
Sun
そうじゃなくてさ、Rちゃんのママが来るまで居たかったねとかさ!
Rちゃんのママが来るまで居たかったんだね

そこでMoonがおもちゃを差し出してくるので、「はい、ありがと~」と普通に接していると・・・

Sun
ねぇ、なんでMoonには笑うの?Sunのこと大事じゃなかったの?宝物じゃないの?
大事な宝物に決まってるでしょ!お母さんが大事にしたいのは、一番はよく眠ること!そして地域を歩くこと!しっかりご飯を食べること!それからお友だちと遊ぶ事やお家のお仕事をすることなの!それが、大事な大事なSunを守ることだと思ってる!それがお母さんの責任だと思っている!

とすごい剣幕でまくしたてました。

Sun
・・・お友だちと遊ぶことも大事なんだね
お友だちと遊ぶことも大事だよ
と返しました。

Sunはしばらく膝で泣き、私は抱きしめました。

Sunは立ち上がり、本を取り出して読み始めます。

さあ、洗濯物たたむよ。
Sun
今日はできません~

といつも通り断ったSunでした。

その夜の「今日の一日のお話」タイムにて、この件を話しました。

Sun
そこ、違うよ「散歩」じゃなくて「地域を歩くこと」って言ったでしょ?
なんて笑ってたSun。

次の日の朝食時

Sun
ねぇ今日はさ、お散歩で森みたいなとこあったじゃん?あそこに行きたいな。あ、でもやっぱりコロッケ屋さんに行こう!

と降園後のお散歩プランについて離すSun。

その日のお散歩ではコロッケを買いに行き、夕食の一品にしました。

おしまい

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結局最後は「説明」してしまった私(◎_◎;)

でも、その気迫がSunに伝わったのかな・・・。Sunの日課を守り体内時計を確立させることが、命を守り心を育む土台になる、それを母親の私は一番大事にしたい。
その姿勢を貫くことは時に周りとのギャップを生み、「あの家変わってるよね」なんて言われるかもしれない・・・。
でも、私が一番大事にしたいのは「子が育つこと」。
それならば大いに「変わった人」になろうじゃないか(*^▽^*)と思ったのです。

講座の中では「日課の安定」は体内時計を確立する意義があるので一番重要!とお話頂いたのですが、
私は日本人は、古来から1年を通して「ハレの日」(祭りや年中行事の特別な日)と日常の「ケの日」を分けて生活してきた歴史を考えてみても、「ケの日」が淡々と同じリズムで流れているからこそ、「ハレの日」が嬉しくて待ち遠しいのではと思うのです。

(Sunは今月末に行われる「ハロウィン」のイベント(幼稚園の有志のママ達が企画してくれたもの)を、カレンダーを眺めて楽しみにしています。)

そして同じリズムで過ごしているからこそ、ちょっとした変化や違和感にも気づける感覚を身につけるのだ、と。

来週の講座ではやっぱりこの件を発表しようかな・・・と思った私デス。
「だ~か~ら~、説明はいらないって言ってるでしょ!」と叱られるかもだけど

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