子育ちD講座「集団との付き合い方」を受講した時に、お金の使い方についても解説がありました。
お金は「現金」と「口座」(金融)に分けて取り扱うのが子育ち式です。
詳しい理論は、遠藤さんから講義録の訂正を頂いてからまとめようと思いますが、今回の駄菓子屋デビューの記事に当たって「現金」部分を少し書きます。
Contents
「買う」ということ
この部分はB1講座の「物と商品」の講義の際の解説です。
「買う」という行為が悪いのではなく、「買う」という言葉を母親が使わないようにするだけ。
「買おうね」ではなく「もらって行こうね」と言う。(子や父親など周りが言うのは問題なし)
例:買い物に行きましょう→買い物かごを持ち必要なものを選ぶ。「一つだけ好きなお菓子選んでいいわよ」と選ばせる。
レジに行くときに、お金を渡して「買う」ことを子にやらせるのは愛情ゆえ(お金の使い方、レジの通り方を教える)かもしれないが、これは母親の役割(母親は教える立場にない)ではない。
→これをすると子は「母親」よりも「お金」が大事と思ってしまう。「お金さえよこせばそれでいいんだ!」となってしまう。
レジを通る時は、子からお菓子を受け取り、レジを通ったあとで「これあげるね」と母親から子に渡す。
子はお菓子(物質)に「お母さんからもらった」という物語が入って子の物になる。
→「お金」より「お母さん」が大事という形式が保たれる。
その結果、子はお金の使い方やレジの通り方も目の前で見ているために理解するし、「買った」(もらったのではなく、お金が必要)ということも認識する。
「買う」行為も目にしているためにバランスの良い物の見方ができるようになる。
ということで、普段の買い物で子はお金を扱いませんが、4才くらいから徐々に「買い物」体験をしていくようにするそうです。
「現金」の導入
4才くらいから、 駄菓子屋・祭りの屋台・フリーマーケットなどいわゆるコンビニや自動精算のスーパーと異なり、コミュニケーションに大きな比重が置かれている買い物場所で現金を遣う体験を行い、「買い物の基礎体力」をつけていく。
駄菓子屋も徒歩圏内になければ車で連れて行ってもよい。
じっくりと時間をかけて、店内を見回り選んだ上で(パッと見で決めず、全部を見てから)決めるように伝え、子に何か聞かれたら店の人に聞くように促す。
子に渡す金額・・・駄菓子屋:50~100円、祭りの屋台・フリーマーケット:500~1000円
以上が今回の「駄菓子屋デビュー」に関わる理論編でした。
駄菓子屋デビュー
D講座を今年の1月末に受けてから、よく買い物に出かけるお店の近くにある駄菓子屋さん「K」を気にして見ていました。
店先にはいつも小学生が大勢います。お店からビニール袋を提げて出てきて、店先でお菓子を食べている光景を目にして、Sunも気にはなっている様子でした。
しかし、「K」に行ったことのあるお友達のママさんが言うには「Kのおばちゃん、怖いんだよね・・・」とのこと。
子育ち的に「コミュニケーション」がキモなのに、コミュニケーションが取れないようだと意味ないなぁと思って躊躇していました。
でも、マツお母さんの「ウメ子ちゃん(5才2ヶ月)の物語 駄菓子屋さんでお買い物」の記事を拝見して、背中を押されました。
ただ今家庭訪問期間中のため、帰宅が早くて時間がとれるので、今週初めにSunに「水曜日にKに行ってみようか」と誘ったところ大喜びしてその日を待っていました。
私は、いくら渡そうかと考えて、講座では50~100円と言われていたけど初めてなので30円にしました。
お金は帰省の時に、ばぁばからもらった雑誌の付録のお財布にお金をしまい、バッグに入れました。
SunとMoonとKまで10分程度。
小学生はまだ学校でお客さんは誰もいません。
入店すると、レジ前におばちゃん(70代くらい?)が無言&無表情で座りました。
6畳ほどの狭い店内ですが、駄菓子がズラズラっと並べられており、初めてみる光景にSunは目を輝かせます。
5円の飴とラムネを手に取ります。
おばちゃんの威圧感に「お店の人に聞いてね」と言えず、結局私が答えてしまうことになりました(-_-;)
32円のゼリーを手に取ります。
と、店内をグルグル回り、あれは買えるか、これだと1つだけか・・・と繰り返すこと15分くらい。
Moonは1つだけ選んでいいよ、と言っていたのでSunが手に取るものを追いかけるようにあれこれかごに入れたり、戻したりしていました。
そして、32円のゼリー(りんごの形をしたチューブに入ったもの)を手にしたMoon。
私が目を離したすきに、それを舐めてしまったのです(; ・`д・´)
その瞬間
おばちゃん:「舐めとる!!」と大きな声を出しました。
おばちゃん:「もう変えたらいかんよ。」
固まるMoon。
それからもSunは1つじゃイヤと結局迷いに迷うこと10分程度、5円の飴とラムネを4つ、8円のチョコレート1つを選びました。
かごをおばちゃんに差し出すと、黙って受け取り、「はい、33円」と言いました。
Sunはお財布から30円を取り出し、消費税の3円は私が足して出しました。
お菓子を袋にいれてもらうと
私はMoon分のゼリーのお会計も済ませました。
そして私も礼を言って店を出ました。
おしまい。
迫力ある三河弁に打ちのめされ、かつ無言&無表情の威圧感に「私が」脇汗かきまくりの駄菓子屋デビューでした。
私は思わず「怖かった・・・」とつぶやいてしまった私に、当のSunは「Sunは全然怖くなかったよ~」と初めての体験に興奮冷めやらぬ様子でスキップで帰宅。
しかし、帰宅してご飯を食べ、お風呂にはいって、と日課に戻ると「Sunも何だか怖くなってきちゃった。」と言いました。
私の気持ちに同化しようとしたのでしょうか・・・。
しかし、お店の人とコミュニケーションとれない駄菓子屋さんだと子育ち的に意味がないなと思いました。
「駄菓子屋なら車で連れて行ってもいい」と遠藤さんもおっしゃっていたことですし、別のお店を探すことにします。
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