今まであんまり登場してきていなかったOcean(1才11か月)の物語を。
午前中の外遊びの時間のこと、SunとMoonはカーポートに洗車台を引っ張り出してきて、幼稚園の先生紹介ごっこ(?)みたいなことをしていました。
その傍らで跳びはねていたOcean。
ふと、壁際にいる虫に注目。
まま、みてぇ
虫を指差します。
虫、いたねぇ
うん。むち
じいッと見つめます。
ふ~ふ~!!
そして、息(+つばも☆)を吹きかけます。
壁を登っていた虫がひっくり返り、目の前に落ちてきて、ひっくり返った虫は脚をバタつかせました。
こわい!
そういうと、しゃがんでいた私に抱きついてきます。(アイコンは泣き顔になっちゃっていますが、実際には不安顔になっただけで、泣いていません💦)
こわいねぇ。
私はOceanをギュッと抱きしめます。
うん、こわい。
1分くらい抱っこしていると、スッと降りてまた虫を探します。
あ、いたいた
そして、また虫に「ふーふ」と息を吹きかけたのでした。
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マネで返すとは「アタッチメント」であった
教員免許更新講習の「幼児教育」科目を受講したときに、「アタッチメント」という用語がありました。
以下テキストをまとめてみます。
アタッチメント
恐怖や不安などの感情に駆られた際に、特定他者への近接(くっつき)を通して、安心感を回復しようとする傾向のこと
アタッチメントは3つの意味で自己と社会性の発達に影響を与えています。
信頼の感覚の獲得
第一に自他に対する基本的な信頼感に通じるということ。
恐れや不安状態にあるときに、無条件的に、かつ一貫して、
養育者などの特定の誰かから護ってもらうという経験の蓄積を通して、子どもはそうしてくれる他者と、
そうしてもらえる自分自身に対して、信頼の感覚を獲得することができていくのです。
アタッチメントを通して、他者は近くにいて自分のことを受け容れ、守ってくれる存在なのか、
そして、自分は困った時に求めれば助けてもらえる存在なのか、
愛してもらえる存在なのか、といった主観的な革新を形成していくのだと考えられています。
自律性の発達
子は何かあったら、「安全な避難所」として特定他者のところに行けば、
絶対に保護してもらえる、慰めてもらえるはず、という高度な見通しを持てるようになる分、
本当に怖い思いをする時以外は不安から解放され、「大丈夫」という感覚に支えられ、
保護してくれる他者を「安全の基地」として、そこから外界に積極的に出て、
自律的に探索活動を起こす頃が可能になるのである。
共感性や心の理解能力の発達に寄与
子が恐れや不安などの感情をもって近寄ってきたときに、
養育者はその崩れた感情をただ立て直すだけではなく、
多くの場合自分自身が「社会的な鏡」となり、子の心の状態を映し出す役割をはたしていうるということがある。
子が何かに痛がっているようであれば、養育者はそれが自分の痛みのように感じれられ、
痛みの表情を浮かべ、「いたいー!」と言う子に「痛かったね」という言ったうえで
「痛いの、痛いの、とんでいけ~!」などと声がけして子の崩れた感情の回復を図ろうとするであろう。
こうした養育者における子供の心の状態を共感的に映し出し、
その状態に合った会話をすることで、子は徐々に自分の心に何が生じているのかを理解し、
その理解を他者の心の状態にも適用し得るようになり、
その中で豊かな共感性や思いやりの力を身に着けていくと考えられる。
アタッチメントは養護の要
アタッチメントは人の生涯発達の土台となる非認知的な心の力、自分と社会性の教育につながる。
以上、テキストのまとめでした。
母親という自分をまるごと受け止めてくれる存在がいる子育ちっ子は
・落ち着いていて
・自分と周りへの信頼感が高く
・自律していて
・共感性や思いやりの力を身に着けいる
アタッチメントを確立するには「マネで返す」ことが大切なんだ、と改めて学びました。
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