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教育現場の矛盾と 母親ができること

集団との付き合わせ方
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ただいま小学校3年生のSunの学校では、

毎年夏休みまでにケド(計算ドリル)、̚カド(漢字ドリル)の既習範囲を

2回目まで終わっていない人は夏休み返上で学校に来なければいけない・・・

という慣習があるらしい。

今年は6月から学校再開なので、例年よりさらに時間がない、ということで、

なんと休み時間もドリルの既習範囲まで2回目終わっていない人は、

外に出てはいけない・・・と言われたらしい( ゚Д゚)!

短縮6時間とか、授業ツメツメなのに?!

休憩時間もないの?!

お友達とコミュニケーションとることもなく、

ひたすら机に向かうしかない子ども達の姿を想像すると、悲しくなってしまいました。

学校の存在意義ってなんでしょう。

ドリルなんか、家で一人でいくらでもできるのに。

せっかく友達がいるのに。

なぜ?

いつ第二波襲来で、自粛生活になるやもしれない、この貴重な学校生活を、

なぜ教室の机でドリルに向かわなければならないのでしょう?

ただ、学校に勤務する端くれの人間として、

遅れてしまった分をなんとか返上しなければ、という

先生方の焦りと責任感も分かります。

ドリルをこなす、という目に見える形に積みあがると親御さんが安心します。

毎年やっていたことを変えることの難しさもあります。

先生も親御さんもやってみれば分かります。

計算ドリルも漢字ドリルも、それは単なるノートの余白を埋める「作業」でしかないこと。

大量反復のドリルでは残念ながら頭は働いていません。

「読み・書き・計算」を徹底させる教育は戦前から行われているやり方と変わっていません。

小学校の先生がつぶやいたこのtweet。

私は本質をついていると思うのです。

この「できない」を鍛えて、「できる」を底上げして均質化した教育のお陰で高度経済成長期があり、

世界における日本が作られてきたのだと思います。

ただ、それが通用したのは「昭和」までのお話で、

平成の30年間は経済は低迷したままでした。

ここで、大きく舵を切らねばならなかったと思いますが、変わらなかった。

そして時代は「令和」に移り、コロナ禍により前代未聞の3か月の休校。

教員免許更新講習で、

「これからの超スマート社会においては、AIやロボットにはない能力が求められている。

■クリエイティブ、データ・情報、文章から読み取る力

■経営・管理(マネジメント)

■もてなし(ホスピタリティ)

といった単純作業ではない能力を伸ばす必要がある」と言われました。

しかし、この理念が現場レベルに落とし込まれているかというと、難しいことを感じます。

新時代の感覚をもった子ども達が、

旧時代の学校と言う場がどうしても合わない、というのも無理もない気がします。

Sunも、お友達と関わったり、ひょうきんな担任の先生の授業が楽しい、という一方で、

ドリルをやらされたり、どんどん授業が進んだり、

テストの嵐だったりする毎日に疲れたりもするようで…

先日の朝

Sun
Sun

学校ってなんで行かなくちゃ行けないんだろう

とつぶやきました。

子育ち的に言えばマネで返さなければいけない場面でしたが、

私

「行かなきゃいけない」わけではないよ。

学校ってさ、色々ストレスがかかるよね。

班長やってると、言いたくないことも言わなきゃいけないし。

社会にでるとさ、色々ストレスってかかるから、そのストレスにつぶされないように、ちょっとずつ練習してるんだよ。

でもバランスだから、あまりにもストレスが大きすぎて、つぶされそうな時は、その場から逃げることも大事だよ。

そのバランスを学ぶ場が学校って感じかな。

私の癖で、応えてしまう私(;^_^A

Sun
Sun

ふ~ん、そっか~

と分かったような、分からないような・・・?

仕事を始めたこともあってか、すぐに先生モードに入りがちなところを反省します。

学校現場はすぐには変わりません。

なので、親としてストレスコントロールをしてこと、

エネルギー状態をなるべく下げないことに注意を向けます。

子育ちの基本に立ち返って、日課を安定させること

マネで返して、まず「受け止める」こと。

そして…

学校で課されてしまうドリル類を

量に応じては「宿題マシーン」となってやっつけること。

そして、授業のテンポについていけているかは、

返ってきたテストの答案で、苦手チェックをして、学校用分からん帳を作ります。

学校用分からん帳とは・・・?
テストで返却された「算数のすべてのまちがい」と「漢字のまちがい」を切り張りしたノートのこと。
どんぐり教室をされている泉先生の「どんぐり教室の使い方 ~学校編~
というページが分かりやすいです。

「考える」こととは、

目の前にある文章や物、場面を頭のなかにそのままコピーして、

それを移動・変形したり、関連するものと連想して、比較したりすること。

このイメージする力こそ、新しい時代に必要な時代だと思うのです。

クリエイティブさも、

マネジメント力も、

ホスピタリティもイメージなしには不可能ですよね。

ドリル等での単純作業では決して培われない力です。

寝食を忘れるほど好きで没頭することがある子は、

その分野でこれらの力を伸ばしていけるでしょう。

まだ我が家のSunやMoonにはまだ決まった何かがあるわけではないようなので、

どんぐり倶楽部の絵で解く算数問題に助けられています。

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