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登校しぶりの時に「行くの?行かないの?」と聞かないこと

Sunの物語
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ずいぶんとご無沙汰してしまいました💦

大分時間が経ってしまっていますが、その後のSunの様子を書こうと思います。

Contents

夏休み明けの様子

夏休みは8/16で終了し、17日から2学期が始まりました。

夏休み明け2日目の8/18の朝のことです。

5時半くらいに起床したSun

Sun
Sun

・・・気持ちが悪い・・・

私

あらら、気持ちが悪いか・・・

しばしSunを抱きしめる私。

私

朝ごはん食べてみてさ、それで行くかどうか決めたら?

Sun
Sun

う~ん・・・

布団に戻るSun。

6:10 スープと桃を2切程食べるSun。

私

調子はどう?

Sun
Sun

う~ん。もうちょっと寝たいから今日は休む

と、学校を休むことをきめました。

私はSunが寝ているのを確認して私はいつも通りに出勤し、昼頃帰宅。

Sun午前中ずっと眠っていたそうです。

午後からは起きて、学校からの宿題や今日の授業範囲のフォロー、

そしてどんぐり問題に取り組みました。

翌日はいつも通りに起きて、登校していきました。

2日後のこと

2日間いつも通りに登校した翌日の8/21のこと。

5時半くらいに起床したSun

Sun
Sun

頭が痛い・・・気持ちが悪い。

私

気持ちが悪いかぁ・・・。熱測ってみようか。

熱は36.4度の平熱。

私

熱はないね。
どうしたいの?

Sun
Sun

学校で気持ちが悪くなって、保健室に行くのは嫌だ。

ママお仕事なのに、迎えに来てもらうのは申し訳ないから、
家で寝ていたい。

私

寝てたいかぁ・・・。
ママね、今日は一人で授業するところじゃなくて、他の先生のお手伝いだから、「お迎えに来て」って連絡がきたら、

直ぐにお迎え行けるんだよ。

だから、もし気持ちが悪くなったら、保健室には行かずに、
すぐにお迎えお願いしますって先生に言ってね。

このことは連絡帳にも書いておくから。

ママはね、ママやパパ以外の人にも「助けて」って言える力をつけてほしいって思ってるの。

その練習をしてみよう!

 

クッションを抱きかかえ、顔をうずめ、イヤイヤと首をふるSun。

私

いやか・・・。ちょっとパパにもお話聞いてもらうね。

寝室でまだ寝ていた夫を起こし、事情を話します。

夫

Sun,

どうした~。
気持ち悪いかぁ。

クッションを抱きかかえたまま椅子に座るSun。

夫

でも熱はないし、学校に行ってみてダメだったら先生に「助けて」ってお話する練習しようって、ママと話したんだよね。

社会に出て、一番困ることは、大変なことを助けてほしい場面で「助けて」って言えないことなんだよ。

学校っていうところはさ、その練習の場だから。

私

今日は、お迎えの連絡がなくても下校時間に車でお迎えに行くからね☆

そういうとSunは顔を上げ、「うん」と頷いたのでした。

その後は、枕元に寝る前に用意してあった体操服に着替え、

1階に降りてきて日課の流れ通りに朝ごはんの準備を始めたのでした。

そして、日中呼び出しの連絡もなく、下校時間に迎えに行くと、

Sun
Sun

頭もお腹も痛くならなかったよ!

と言ったのでした。

「行くの?行かないの?」と聞かないこと

私は月に1回子育ち理論研究所のえんどうまめこさんが

Zoomで主催するフォロー会に参加しています。

そこでは、毎回遠藤さんも参加され、子の物語の発表や日課の相談などにアドバイスをされています。

そこで、Sunと同じように登校しぶりをする子の悩みに対して、遠藤さんは

「質問しないことだよね」とおっしゃいました。

登校=生活の場面です。

ということは親の役割は「指示出し」をする場面です。

いつもとは違う様子で起きて来た子に対して、日課通りの指示を出すこと。

顔を洗って下さい。

着替えをしましょう。

お箸を並べて下さい。

・・・いつもと変わらない指示をする。

親のいつもの指示出しがあって、

本当に体がしんどければ「今日はできません。体調が悪いから休みます」と言う。

例えば今日一日の時間割を考えて、気乗りしないことがあって「行くの嫌だなぁ・・・」

と思っていても、日課の流れに乗ってしまうと、

後から気持ちが立て直されたりする。

指示出しがあるから、子は「やるorやらない」の選択が可能になる。

親が「今日は行くだろうか。できれば行ってほしいのだけど・・・」

という不安や迷いがあるからこそ質問をしてしまうけれど、

質問された子は「きっとママは行ってほしいって思ってる・・・。

でも、行く気になれないし・・・」と負のループに陥ります。

この遠藤さんのお話がそれまでのSunの様子と重なって、すごく腑に落ちたのでした。

日課とは、コマの軸のよう・・・?

毎日たゆまず流れる日課とは、まるでコマの軸のようだなぁと感じました。

止まっているコマは重力の影響ですぐに倒れてしまいますが、まわし始めのコマは傾いているのに倒れません。なぜでしょうか?
 それは回転体に回転軸を変えようとする力(重力や摩擦力など)が働くと、その力の直角方向に回転軸が動くという法則(ジャイロ効果という)があるためです。

(出典:「独楽の原理」(株)オオツカ http://mo-ohtsuka.co.jp/principle.html)

社会生活をしていると、周りからの影響によって気持ちが揺れたり、凹んだりすることもあります。

これが回転軸を変えようとする外部の力(重力や摩擦力)とすると、

回転軸を戻すジャイロ効果が「日課」です。

気持ちが揺れても、そこに戻れば本来の自分を取り戻せていく、

「安心の源」のようなものが日課なのではないでしょうか。

「ありのままを受け止める」ことは大前提としてありつつ、

「日課の流れ」で子が決断と行動をしていくのだ、という理論を改めて見直したのでした。

8月18日以降、Sunは10月終了まで元気に皆勤しています。

また「気持ちがわるい・・・」と訴えられた日には、

「どうする?」と質問はせずに、日課の流れで本人に決断してもらおうと思います。

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