子が1才半~2才くらいになってくると、自己主張が出始めてきます。
「魔の2歳児」とか「イヤイヤ期」とか言われる時期です。
それは、こんな身体の発達による心のしくみからきているそうなんです。
Contents
「今を生きる」カラダは自己主張が強い
美容健康にアンテナの高い我が妹から紹介されたのがこの本。
奥谷まゆみさんという方で、心理療法を学んだ後に整体師となられた方です。
心理と身体の発達の相関性について気が付かれたことによって、
年齢別に身体の発達によってどんな言動がでやすいのか、
そしてそれにどう対応すればよいのかが書かれています。
2歳児の章にはこんな風に書かれています。
1歳児から3歳児くらいまでのカラダは、ほぼ三等身。
デカくて重たいアタマを背骨のうえにまっすぐのせておくのって、
カラダ的にすごくハードなんだけど、この年頃の子どもにそれができるのは、
赤ちゃん時代に寝返りやハイハイでハンパなく体幹筋を使って鍛えていたから。
だから、カラダの軸がまっすぐで重心もカラダのど真ん中。
前や後ろに傾いていると、ひっくり返っちゃうもんね。
カラダの重心とココロには深い関係がある。
重心が前に傾くと、人の意識はちょっと先の未来や空想の世界にいきやすくなる。
逆に重心が後ろに傾くと、意識は過去のことにグルグルこだわるようになりやすい。
そして、重心が常にカラダのど真ん中にあるこの年頃の子どもの場合、
意識は「今ここ」にしかない。
~中略~
つまり、2~3歳児は、メチャクチャ腹のすわった
「これぞ自分」っていうものをもってる生き物なんだ。
「とにかく主張したい、生きたい!」っていう明確な意志を持って
今を生きてる、すごいやつらだよ。
「骨盤育児」2歳児 P50より
奥谷さんが提案する、イヤイヤの爆泣きの時のお母さんの対応は
「同調作戦」!!
これがいい!と無理を通そうとする子に、
「こっちもあるよ」って代案をちらつかせたり、
「今はないの!」とか正論をぶつけても火に油。
「ほしかったよねぇ~」「わかるわ~!ごもっとも!」ととにかく同調しまくること。
それは、2歳児のココロの奥には
「要求を満たして欲しい」より
「気持ちを満たして欲しい」ということが一番にあるから。
お母さんがウンウンって同調してくれて、
泣いて大声出して泣くだけ泣いたらすっきりこだわりを手放せる、と言います。
子育ちの「マネで返す」と一緒ですね!
イヤを受け止めていくこと
子育ちでは、大事な考え方として「決断と行動は子に任せる」があります。
遠藤さんは
「日本人はとかく断ることが苦手。
「イヤ」が言えないために、いじめを傍観したり、
犯罪に引きずり込まれたりすることもある。
だから幼い頃から母親に対して「イヤ」を言うことを繰り返す。
でも「イヤ」は指示がないと言う機会がないからね。
指示ってメンドクサイけど、これをすることが愛情なんだよね」とおっしゃいます。
指示をすることは本当にメンドクサイ・・・
本を読んでいたり、TVを見ていたりして
「お風呂掃除お願いします」ってイヤって言うに決まってるじゃん
って状況だけど言う。
OceanやMoonは「やらな~い」ってサラッと言うけど、
Sunは「できません、おかあさんお願いします」ってちょっと気まずそうな時も…
顔色読んで、断っても大丈夫かなって思いながら言っているなって時もあります。
「イヤ」を受け止めることは、母親としても心理的にハードだったりするんですよね。
人生は選択の結果でできている
今ここに私がいるのは、
高校受験の時に周りの人が行かない学校に行きたくて学区外通学を選択して、
大学受験の時に、国公立しか行かせられないって言われて、
自分の学力と照らし合わせた結果で選んだ大学で。
でも、そこでパートナーとなる夫と出会って。
教員になったけど、窮屈すぎて辞める選択をして、
結婚退職をして。
タリーズコーヒーでバイトして、
物足りなくて、法律事務所に就職して…
3年くらい法律の勉強したけど、全然向いてないな~って悟って。
そろそろリミットだし母親になろうと決めて、授かって…
小さな選択、大きな選択をしながら毎日が積み重なって今があります。
その一つ一つの決断は自分がしたから、
苦しくなっても「私が決めたことだ」と踏ん張れました。
これがもし、誰かに「こっちにしなさい」って決められて、
しかたなく取り組んだことだったら
「私が決めたんじゃないし」と逃げ道ができてしまい、
頑張らないことの言い訳ができてしまう。
それは結局、自分で自分の人生を作れなくなってしまうことになっていたでしょう。
「決断と行動」は本人の人生を決めるものです。
親はその決断をサポートするしかない存在です。
私は、子から日々「イヤ」を言われることを通して、
「あぁ、この子の人生はこの子のものだ」と受け容れていっている気がします。
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