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リセットどんぐり~ありのままを受け止め続ける~

遊び由来学習(どんぐり俱楽部)(Sun)
0MX03 クラゲの海
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現在小3のSun。

土日には当たり前のごとくどんぐりに1問ずつ取り組む、という日課になっていますが、

自分で問題選びをしているSunは

Sun
Sun

3Mにはもうやりたい問題がない・・・。

とイヤイヤな様子が続いていました。

なので、どんぐりタイムは「楽しむ」ものではなく

「こなす」という作業的な状態が続いてしまっていました。

Contents

3MX00「CDとばし大会」

 今日は全校CD飛ばし大会の日です。50人が一緒に飛ばします。
上位3人の記録を合わせると、下位2人の合計の丁度4倍でした。5人の記録を合わせると50mになりました。下位2人の差を2mとすると最下位は何mになりますか。
 

30分くらい悩んで「これは分からん帳にするわ」と終わりました。

ここ数ヶ月「全てを絵にする」ことが疎かになることや、

数字合わせに走る様子に、初めて添削をしていただくことを検討していました。

どんぐり学舎のいずみさとこ先生との出逢い

私が通信添削をお願いしたのは、群馬県高崎市で教室を開いていらっしゃる

どんぐり学舎のいずみさとこ先生です。

Sunとどんぐりを始めた当初からちょこちょこブログを拝見し、

子に対する絶対的信頼感やあたたかみを感じ、

こんなどんぐり指導者になりたい…と憧れていた先生です。

いずみ先生は元塾講師。

同僚は東大やら早稲田、慶応やら難関大学を出た講師の先生ばかりのなか、

20歳になったばかりくらいのいずみ先生は、

塾生からダントツの人気を誇ったそうです。

公開講座など講師をセレクトできる授業では、

いずみ先生だけ即日完売。

講座当日は台風直撃だったにも関わらず、

欠席者なし、満席の大教室を入れ替え制にして2部にするほどの

盛況さだったそうです。

そんなカリスマ講師だったいずみ先生ですが、

娘さんを初めて出産された時に

「この子の育ちを邪魔してはいけない」

という声なき声に導かれ、糸山先生の「絶対学力」という書籍と出逢い、

10年間の塾講師で抱かれていた疑問が一気に解決したそうです。

それから糸山先生の直接指導を受けられ、どんぐり教室を始められたそうです。

どんぐりと出会われ、どんぐり方式で育てられた娘さんは現在受験生。

母に背中を向け、自分の人生を自分のものとして

楽しもうとしている姿に、

自分自身の力で未来を切り開こうとしている娘さんの姿を見て、

「親としてこれ以上の喜びはあるだろうか」と感じられるそうです。

こんな素敵な先生に出逢えたことを感謝して、添削をお願いしました。

いずみ先生による3MX00添削

ガーランドでかわいく大会を表しているけれど、

「CDとばし」の描写がありません。

遠くまで飛ばせた3人と、

飛ばせなかった2人の記録を絵で描くと、見えてくるものがあります。

「4倍」を●●●●で表現しています。

でも上位3人の記録で1つ分、そして下位2人の記録の4つ分の

合計5つで50mと気づかないと解けません。

割合を視覚イメージで再現できているかどうか

確認できるポイントがここです。

もちろん、絶対にそれについて具体的なアドバイスはしません。

必ず、自分で気づきますから、それを待ちます。

この後出てくるバザーで宿題マシーンを売る問題や、

クジラのプランクトンの問題など、倍の絵図が描けないと解けません。

また、逆に一度倍の絵図を自分で思いついた子は6mxまでなんてことはなく、

割合系の問題を解いてしまいます。

これが、教え込まれた子とは雲泥の差なので驚きます。

Sunちゃんの作品は、絵で描けている様で実は「全てを絵にする」という

どんぐりルールから少し逸れてしまっている。

何から何まで片っ端から絵にするのです。

もう3年生ですから四則計算の全てを知っています。

でも計算はしない、言葉も数字も最小限に留めるというルールを再確認して、

次の問題に取り組んでみてください。

教え込んでしまった過去・・・

この添削を受けてドキっとしてしまいました。

昨年度Sunが2年生のとき、彼女は「倍」という言葉がなかなかつかめず苦労していました。

算数用語で「倍概念」というのですが、ここでつまづく子は多くいます。

私自身もかつてとても苦労した記憶があります。

小2の算数では「九九」が山場だったりするので、

先生たちはここの倍概念の押さえ方はそこそこに、

九九の暗唱に突入してしまっているのでは・・・?という気もします。

 小さな かんに ペンキが6L入っています。
大きな かんには その3ばいの かさが 入ります。
大きな かんには 何L入るでしょう。

教科書のこのような問題で

Sun
Sun

倍ってどういうことだっけ…

私は「どんぐりじゃないからいいよね」と自分に言い訳し、

私

「3倍」っていうのは「3つ分」ってこと。
6Lを一つ分、それが3つ分だから・・・

と〇を描いて教えたことがありました。

このようなことから、私はSunから倍の絵図を自分で思いつく機会を奪ってしまっていたのでした。

私の潜在意識はまだ「答えはおまけ」がわかっていませんでした。

どんぐり問題は2MXまでで、6年間で習うすべての考え方が網羅されています。

なので、Sunには分からん帳行きになったままになっている問題や未消化の

0MX~2MXまでの問題に「楽しむ」ことを目的に取り組むようにする、

という見通しがたちました。

(いずみ先生から「進捗管理表」を購入して履歴を確認できました!)

この後、Sunはずっと0MXに取り組んでおり、

Sun
Sun

0MXの方が明らかに楽しい!!全部正解するまで次には行かない!

学年より低いところの問題をいかに

緻密に丁寧に楽しんで絵にできるか?

そのための環境設定(急かさない、語気を荒げない、ゆっくり話を聞く・・・)

に全力で取り組んでいます。

このことは、子育ちにおける

「ありのままを受け止める」ことと通じます。

「ありのまま」を受け止めさえすれば、

子は自ら育つ。

大事なことは共通していますね。

感味力の育てなおし

どんぐり教育の大切な柱として、

「感じて味わう力」を守り育てること、というのがあります。

どんぐりと出会ってもう4年が経ちますが、

なかなかこの「感味力」の大切さが腹落ちしてなかった自分に気が付きました。

この本を読んで、「大学」の在り方の大きな変化を感じ、

大学には当然行くものとしていた自分の価値観が大きく揺らぎました。

どんぐり教育研究会のメルマガで紹介されていた

教育ジャーナリストの渡辺敦司氏の言葉

大学は、偏差値で測れない時代になる。
どんな生き方をしたいのか、
そのために必要な力は何か。

この視点で大学選びをする時代

この言葉が重く響きました。
 

考えることはものすごくエネルギーを使います。

分からない問題に対しても「え?どういうこと?面白い!」

とまるでマジックのタネを探るかのように生き生きと取り組むのか、

「めんどくさ。そんなの分かんなくてもいいし」と

そっぽを向いてしまうのか。

パターン学習が染みついている子は

「答えは出さなくてはならないもの」なので、

取り組むことすらできないそうです。

社会に出たら明らかに答えが出ることのほうが少なくて、

「これが正解なの?」

と常に考え続ける必要がありますよね。

それは周りの人の様子を感じ続けることとセットです。

だからこそ、感情を殺すようなパターン学習はNGなのです。

これからの入試では「学びの意欲」が問われる、と言われています。

パターン学習ではいけないことは、明らかです。

残念ながら、現在の学校教育は「パターン学習」になってしまっています。

ちょっと入り組んだ文章問題では、絵図が描かれてしまっていたり、

一つの考え方に当てはめるような解き方を「は・か・せ」な解き方

「は」=はやく

「か」=簡単に

「せ」=正確に

解けるやり方なのか。

色々な考え方が出てきても「それってはかせじゃない」とか言って、

切り捨ててしまったり…

いずみ先生は中学生にも「公式に頼らないこと!」を徹底指導されているそうです。

公式は忘れてしまったら、オシマイですし、

公式通りの言葉でなかったら考えも浮かばなかったり…

それでは貧弱過ぎますよね。

学校教育とは整理学習をするところです。

遊んだことによるたくさんの経験があって、

学校での知識がプラスされて整理されていきます。

動画で見たり、本で見たりした経験ではなく、

自分自身の五感を通して受け取った、感情を伴った経験でなくては意味がありません。

そう言った意味で「どんぐり問題」は細部に渡って考え抜かれでいることを感じます。

しかしながら、「どんぐり問題」という材料を

活かすも殺すも

受け止める親だったり、周りの大人次第。

受け止める側の大人が

「ありのまま」を受け止めるぞ!という覚悟が必要です。

ブレたら勉強しなければいけません。

ああ、私自身に「感じて味わう力が不足していた」と分かりました。

だから、ここからまたスタートします。

いずみ先生にはどんぐり暦1年の次女Moonも添削を受けました。

ここでも私のNGがたくさん…(*_*;

また書きますね。

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