4月からいよいよ小学生のMoon。
Moonのどんぐりの取り組みはといいますと…
Moonが5歳になった年中の2月からどんぐり0MXをスタート。
しかし、その時はまだ10以上の数の認識があやふやでした。
日常生活において、10を超える数を数える場面に出会ってこなかったからでしょう(;´・ω・)
なので、できる問題が非常に少なかったんです(;´∀`)
なので、1か月後の3月には千葉県で「地頭を鍛える学習教室」
をされている金森先生のS7級を購入して半年程やっていました。
どんぐりをやるうえで大切なことは、
「言葉」から場面をイメージして、描きおこすこと。
大きな数字が認識されていないところは、
生活や遊びのなかでカバーしていくことにしたのです。
年長の夏休みくらいまではS7級に取り組み、
9月頃からまた0MXに戻ってきました。
Contents
0MX90
みどりのかめと あおのかめが います。みどりのかめは あおのかめより6ぴき
おおいです。いま、かぞえたら、みどりのかめは 10ぴきでした。では、かめは
みんなで なんぴき いるのでしょう。
1文目で青と緑の亀さんを描いた後、2文目で6匹を描きたし、
3文目でさらに10匹になるように描いたMoon。
そして「11ぴき」と答えました。
それに対していずみ先生は・・・
この頃の子達は「彗星」みたい。
「みどりのかめは、あおのかめより6ぴきおおい」
という言葉が彗星のようにスーッと流れて行ってしまう。
場面が先へ進むとシュッと消えてしまうんですね。
見ている親御さんは「あぁ!6匹差はどこへ?!」と
心の中で思われるでしょう。
次の段階に進むと
・10匹描いたあとで、青のカメを描きたす
・緑のカメを描きたしながら、青のカメも同時に描く などなど・・・
6匹差と緑のカメ10匹を両立する絵を描くようになります。
年長さんはこんなものさ♡と受け止めましょう。
こうお話頂きました。
そう、大事なことは「正解かどうか」ではなく、絵から彼女の思考段階を把握すること。
思考段階では1段目です。
どんぐりPILOTでは、思考の段階について以下のように解説されていました。
思考の4段階
第1段階:関係性はおいておいて、とりあえず描き起こす
第2段階:見たものを相関関係が分かる様にして描く
第3段階:一歩進んで工夫する必要がある段階。
横一列に描き起こしたけれど、二列にした方が分かりやすいかな、
と書き直した段階でわかる、複雑な相関関係を捉えるようになる。
第4段階:動かした段階では分からず、
コピーして倍にして比べないと求めるものが出てこないという思考段階
※4段階目の思考段階はかなり先の話で、
どんぐりで言うと2MXの後半辺りから動かさないと分からないようになってくる。
私が担当している5年生でも通信教育でタブレットを使った学習をしていて、
テストでは良い成績を取るけれど、2MXの後半の問題は解けない…という子は普通にいます(~_~;)
パタ―ン学習に慣れてしまっている子は、
文章から場面をイメージ化することが難しいことを痛感します。
どんぐり問題とは…
いずみ先生からも以下のようにお話いただきました。
・絵から親が子を知り、子との接し方を再確認するためのもの。
・問題が解けるように教える問題ではなく、
解けない、描けない原因は必ず親側にある。
・この問題を視覚イメージ化できないのだな、
と親が気づかされて、お宝に封印しておわり。
お宝問題は1年後、2年後…なんだったら中学生になってからだってOK。
だというお話でした。
親は、今すぐ結果を求めてしまいがちです。
今私がやっていることは正しいのか?
正解だったら〇をもらえたような気になってしまうんですよね。
ただ、そうではない。
今子どもはどんな表情をして、
どんな言葉を発して毎日を過ごしているのか、
その原情報から、実践を積み重ね、
試行錯誤を重ねていくことが大切。
生活とはプロセスそのもの。
そこを疎かにしていては、何も育てることはできないことを
改めて感じました。
しかし・・・私はこの数回後にやってはならないことをしてしまい、
いずみ先生から厳しくご指摘を頂きました。
0MX55:私のやらかし
ばったを のせた ばしゃが 6だい やってきました。1だいに 3びきずつ
ばったが のっています。 では、みんなで なんびきの ばったが やってきた
のでしょう。
3日かけてMoonはこの絵を描きました。
巻物族と呼ばれる、紙を4枚も継ぎ足して描いたものです。
私の失敗は、
2文目で「1台に3びきずつ乗っています」のところで、
2台目に7匹も乗っているバッタを前に
けしたくないなぁ・・・。
とつぶやいたんです。
その時に不用意に
じゃあ、下に✖書いとけば?
と言ってしまったのです(;゚Д゚)💦
いずみ先生からは次のようにお話いただきました。
うーむ、もったいない!言わなくていいんですよ、なあんにも
多すぎて、消す、というのはこれからもたくさん出てきますもし、
その時、また×をつけてしまったら、
今回の助言が響いていることになります。
それ以外にも消す方法はあります。
消したくないなあ、っていうお気に入りの絵には、
「ばいばーい」と台詞を書いてマルで囲んだり、
矢印で遠くへ行った風に描く子もいます。
それぞれの子が、自分なりに工夫して描きます。
それを待つのがどんぐり指導者の鉄則です。
自分で工夫しないと、今回のように、消したことも見落としてしまいます。
そもそも、問題を解いている途中には、
絶対に大人は問題文を読む以外に話してはいけません。
問題文は1度しか読まない、というのは理想的な原則ですが、
2回くらい、ゆっくり読み直してあげることはあります。
ひとりで読んで解いている子も、読み返すことはあります。
だから、問題文以外の言葉を発しない、というのを頑張って守ってください。
過去に糸山先生にも同じことをご指摘いただきました。
たったひとつの点を打ったこと
たった一本の線をひいたこと
たった一言説明を加えること
ただそれだけのことで・・・?と思うようなことでも、
子どもが獲得するはずだった壮大な思考回路を
一瞬にしてないものにしてしまう・・・、と。
何度も同じ失敗をしていてはいけませんね。
型を守ってこそ、目指す姿が見えてくる。
頑張ります!!
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