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年度当初恒例の宿題調整宣言

遊び由来学習(どんぐり俱楽部)(Sun)
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毎年始業式の翌日は、新しくなった担任の先生に

我が家の教育方針を説明し、宿題調整に対して協力のお願いをしています。

宿題を完全に免除することは、

我が子だけを特別扱いするように、周りには映り、

学級経営上のトラブルの火種を抱えることになりかねません。

そのために、2,3年の時は娘に合った問題を

数題ピックアップして解かせ、

あとは夫と手分けして宿題マシーンを稼働させていました。

時間と資源の無駄遣いを感じながら・・・。

さて、今年の担任の先生はどんな先生に当たるか・・・?

子ども以上にドキドキしながら、始業式の日を迎えました。

すると・・・、Sunが去年から「この先生は優しいから、この先生がいい!」

と願っていた若い男性のM先生になりました♡

そして、新たに入学したMoonの担任の先生は、

先輩ママさんにも評判の高いベテランの女性のN先生。

素晴らしいことにM先生に先に面談予約をとったときに、

「妹さんの先生も同席してもらった方がいいですよね?」と

お二人の先生に同時に話を聞いていただける機会を作ってもらえました。

面談当日(始業式翌日)の朝に、我が家の教育方針を書面にして持たせました。

それが以下の通りです。

Contents

我が家の教育方針について

私たち夫婦が教育に求めることは、

「その子が一人になったときに、

他者へのあたたかみを持ちながら、

状況に即した選択肢を考え、最善を判断し、

決断と行動ができるようにする力をつけること」

と考えています。

そして、子ども達には

ひまわりの種がひまわりの花を

チューリップの球根がチューリップの花を

それぞれに咲かせるプログラムを持っているように、

それぞれの魂は、自分の花の咲かせ方を知っている、と考えます。

親がさくらの木だから、

子もさくらの花を咲かせるに違いないと、

自分の価値観を押し付けるのではなく、

その子の「ありのまま」を尊重することが、

その子の生き方を支えることだと思っているのです。

それに必要なことが、別紙でもご説明いたしました

「本物の思考力=生き抜く力」だという考えです。

テストで点数を取るためのパターン学習では、この思考力は絶対につきません。

我が家で採用している糸山泰造氏の

「どんぐり倶楽部」の絵で解く算数文章問題では、

通常の文章問題ではありえないような余計な情報がたくさんあります。


そこから想像力を膨らませます。

例えば、
0MX30(年長問題)
くじらの きょくげいが だいにんきです。くじらは しっぽで 6このボールを じょうずに なげています。3とうの くじらが いっしょに ボールの なげっこを しています。さて、ボールはみんなで なんこ なげられているでしょう。

5歳の時に描いたMoonの絵がこちらです。

1年後の6歳で描いた絵がこちらです。

あいかわらず正答には至っていませんが、

どんぐり俱楽部の問題で重要視していることは、

答えが合っているかどうかではありません。


思考回路というものは、

水路の設計図のように脳内に走ってはいますが、

実際の体験や経験を通して、掘られ、意識してアウトプットしなければ、

水が豊かにながれる水路としては使い物になりません。


正答に至らなかった問題ですら、

新たな水路として掘られた、ということでプロセスが大事なのです。


5歳の頃に描いた絵と比べると、

6歳時の絵は、言葉から受け取る情報量が格段に増え

、豊かになっていることが絵を見てわかると思います。


また、3MX06(3年生問題)では、このような問題があります。

メエメエさんが、メソメソ君に同じ値段のお菓子を2個と、そのお菓子1個の丁度3倍の値段のするアイスクリーム1個を買ってあげます。皆で400円だそうです。ではお菓子1個の値段とアイスクリーム1個の値段を考えてみましょう。

お菓子3つ分がアイスクリームの値段であることを

確実に把握していることが、絵から分かります。

(割合の「もとにする量」の準備学習につながっています)


そして、お菓子の値段を考える際に、計算に走っていない所も見どころです。

計算を知っている大人であれば、

お菓子5つ分が400円だとわかると、

400÷5=80と簡単にやってしまうようなところ、

単純に計算に走らず、丁寧にお金を描いて分けていっています。


こうして具体的思考を十分にすることによって、抽象的思考への土台が築かれます。


計算ドリルのようなパターン学習をしてしまっては、

安易に計算に走り、それが具体的にどのような場面であるかが思い浮かばず、

単なる数字合わせのような解き方をしてしまうようになります。


それでは、決して複雑な問題は解けません。

どんぐり問題では、感情をつぶすことなく

具体的思考から抽象思考へとスムーズに移行していけるよう

大変考えられた問題となっています。


コロナショック後の社会は、AIにできることはAIがしていき、

仕事の仕組みを大きく変わってきています。


パターン学習で習得できるような浅い学習ではAIには到底かないません。

・AIにはできない人間に求められる能力

 □創造性(クリエイティブティ)、データ、情報、文章等から意味を読み取る等 

 □経営、管理(マネジメント)

 □もてなし(ホスピタリティ)

といった非定型分析的、非定型相互作用的な労働需要が高まっています。

「目の前の相手は、どんなことに困っていて、どんなことで解決に導けるのか?」

相手の背景を感じ、

自分に何ができるか考え行動しながら修正していくことが

仕事(相手に対価を払う価値を感じてもらえること)につながります。

しかし、その能力はただ単にテストの成績だけをあげるために、

問題のパターンをひたすらに暗記するような学習(=感情をつぶしてしまうような学習)

をしていては、決して養われないのです。

想像力を働かせることには、ものすごくエネルギーを必要とします。

見えないものを見ようとするには、

心も身体もエネルギーが十分な状態でなければできません。


問題に取り組む以外の時間で無用なエネルギーを使わないことが非常に重要になります。


そのために、我が家では

・日課を整えること

⇒睡眠の確保生活(料理や掃除などの家事)

を共にすることで、生活体験を増やし、

将来にわたり、自分一人でも生活していけるスキルを身に着ける。


・子のありのままを尊重するように親が接すること

⇒子からの話はマネで返すことを基本とし、

その子の感じたことをあるがままに表現することを妨げないこと。


子の自由時間(ひまな時間)を確保し、

アウトプットしてくるなかで、

子の可能性の芽を育てること

⇒Sun:知識欲が旺盛で、特に医療系のワードには敏感に反応する。
興味を持った時点で、より深く学べるように環境を整えておく。

Moon:手を動かすことが好き。
工作、お絵かきなどその芽が育つように、興味を引く環境を整えること

・メディアからの刺激を制限すること

⇒脳疲労をさけ、刺激過多にならないようにする

ニュース番組など、子どもに見せてはいけない情報から守る。


この点を大事にして日々を過ごしています。

具体的な宿題調整とは

計算ドリル:授業の内容を見て、苦手としている部分の計算練習1~2問。

      2回目は基本的にやりません。

漢字ドリル:漢字テスト方式で一度書く。

      書けなかった字はイメージフィックス法で練習する。

音読:教科書に限らず、読みたい本や新聞の記事など文章を味わえるように読みます。

このように宿題調整をするのも、この本物の思考力をつけることの一環です。


漢字は一度も書かずに、習得できることをぜひ実演させてください。


本日15時半から面談させていただけることを大変ありがたく思っています。

よろしくお願いいたします。

面談の様子

お二人の先生方とも非常に真摯な姿勢でお話を聞いて下さいました。

1時間弱の面談でしたが、

これまでのSunやMoonのどんぐりノートを見せ、

思考の発達の状況を実際に見て頂けたことで、

宿題調整の話は非常にすんなりと協力をしていただけるという流れになりました。

4年生のM先生はSunに対して、

「これまではケド(計算ドリル)やカド(漢字ドリル)を、

お母さんが選んだ問題をやって、あとはお母さんたちが穴埋めをしてくれている

状態だったんだよね。4年生になったらどうしたいかな。

今まで通り、みんなと同じ内容になるようにお母さんたちにやってもらうのか、

Sunさんはお家の人の考えで特別な勉強をしているので、

ケドカドはみんなと同じようにはやってないことを説明してもよいのか?

どうかな。」と聞いて下さいました。

Sunは口から心臓が飛び出そうな程緊張した面持ちで

「みんなとは同じようにはやらないことを説明してほしいです」

と言いました。

「そうか。分かったよ。

じゃあ、学習長が宿題を集めてチェックするような形にはせず、

朝教卓にカゴを置いて、個人で出すような形にするよ。

内容は同じようにやってなくても、チェックカードには日付を書いて、

出してもらえば同じように〇をつけて返すね」

となんともありがたいお言葉。

私は、中身のある学習習慣をつけることは大事だという考えを持っています。

中学になればスパルタ方式で、

ガンガンと知識を入れて行く、と糸山先生はおっしゃっています。

どんぐりをやっている方の中には、

週に1,2回のどんぐり以外の勉強は全くしない、という方もいらっしゃいます。

しかし、日々机に向かう習慣(日課)ができていないところに、

いきなりスパルタ方式はなじまないと考えるからです。

小4から理科や社会の内容がグッと難しくなり、

中学の学習内容の基礎となるような点が出てきます。

そこは、教科書を読み合わせして、

分からない語句がないか、

基礎固めになるような問題集をやることは大事だと考えています。

そのため、ケドカドをやらない時は、自主勉強ノートを提出することを提案しました。

3年生の半ばから、任意で自主勉に取り組むシステムがあるからです。

こうすれば、周囲の友達にもSunの宿題の取り組みについて

奇異な目を向けられることはないだろうと考えました。

Moonの方は、本格的な宿題が出始めるのは2週間後くらいのようです。

しかし、小さなマス目に文字を20回も書かせるようなプリントについては、

全て書くことを強要しない、ということを言ってくださいました。

(Sunの時は、私もまだまだ担任の先生に事情を話す勇気がなく、

左手で書いてマス目を埋める隠れマシーン稼働していました💦)

そして、この話は教頭先生とも相談済みで、

ここでの回答は対担任というレベルではなく、

学校としての対応であること、

娘にも「今話し合ったように進めてみて、

もし困ったことがあったら、また先生とお家の人と

みんなで相談していこうね」

とおっしゃって下さいました✨

とても充実した面談でした。

Sunもホッとした様子でした。

その夜、Sunから私宛にLINEメッセージが来ました。

(Sunのローマ字打ちや情報検索の練習、

そして夫が雑誌を読むために

子育ち理論のメディア空間の固定パソコンの位置づけとして、

今年に入って、Sunも使えるタブレットを準備しました。

本格的な固定パソコンを導入するのは、

Oceanの行動がもう少し落ち着いてから…と思っています。

そのタブレットにアカウントを作ったのです。)

Sun
Sun

今日は、おつかれ様でした。

宿題のこともしっかりと先生に伝えて下さって

ありがとうございました!

始業式の晩、毎年出している手紙では伝えきらない!と

急遽、睡眠時間3時間で資料を準備して、

エネルギーかけて面談に臨んだかいがありました( ;∀;)

家庭訪問がなくなった代わりに、

4月下旬に希望者は個人懇談をする機会が設けられています。

しかし宿題調整の話は、

宿題の提出システムにも関わります。

学級立ち上げのルール作りの前に面談しておくことがスムーズです。

途中で変えることには、全体への説明がややこしくなりますからね💦

最初が肝心です。

エネルギーはかかりますが、

先生方と信頼関係が築けたことは非常によかったです。

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