怒涛の1学期が終わり、夏休みも二週間が過ぎました。
怒涛過ぎて、ブログに向き合う気力もなかった1学期をちょっと振り返ります。
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五月病?にかかったMoon
GWあけの週末5/13(金)のことです。
勤務後の13時半頃に携帯に着信あり。
次女Moon(小2)が37.7℃の発熱あり、給食も食べられていないということでした。
急いで迎えに行き、家に帰ってきて私とともに昼食をとり、
熱を測ると36.8℃と平熱に戻っていました。
午後の診療開始後に病院に連れて行ったところ、
熱は36.9℃で「若干風邪気味かなぁ」という程度。
土日ともゆっくり過ごし、体調不良を訴えることなくすごした次の週。
5/16(月)4時間目終了後、頭痛を訴える。
37.4℃の発熱で帰宅。
帰宅後に昼食をとり測ると平熱。
5/17(火)同じく4時間目終了後、頭痛を訴える。
37.4℃の発熱で帰宅。
帰宅後に昼食をとり測ると平熱。
5/18(水)4時間目終了後、頭痛を訴える。
37.2℃の発熱。
しかし帰宅後に下がることを話していたので30分後に測ると36.4℃に下がっていた。
この日は内科健診の日だったため、受けて帰ろうと促されるも
「ママがいい・・・」と泣いているとのことでした。
迎えに行って行くと、もう帰る!!明日は休む!と泣きじゃくり内科健診を受けずに帰宅。
帰り道の車内で
「学校は行かねばならないところではない。
勉強だけなら家でもできるから。
でも、集団生活は家ではできない。
学校って人との付き合い方を学ぶところなんだよね。
学校がどうしても居られない場所であるなら、他の場を探そう。」
と話す。
すると「給食までは頑張る・・・」と答えたMoonなのでした。
5/19(木)給食までは頑張ると決めた1日。
早退することは決まっていましたが、給食前に頭痛を訴える。
熱を測らずに帰宅。
帰宅後に自分で熱を測っていました。(36.8℃)
昼食をとったあとに5時間目にやるはずだった算数の学習をし、
それが終わるとその日の午前中に図工でやった切り紙を再現していました。
弟Ocean(年少)が保育園から帰宅後は二人で庭遊び。
5/20(金)6:15顔色よく起床。
日課の流れに乗って行く準備を進める。
7:10頃「学校で頭痛くなったらどうする?」と言う。
「まぁ、その時の身体と相談して、考えればいいよ」と返す。
「でもな~、先生は『励ます』って言ってたしな~」
「今日行けばまた明日はお休みだよ」と言っていると隣からSun(小5)が
「今日は1日頑張るんだよ!」とハッパをかけてくる。
「頭いたくなったけど、熱はなかった」と1日何とか頑張って帰ってくる。
Moonの担任の先生は新任3年目の若い女の先生です。
不調があった時は毎日電話をしてくれ、様子を聞いて下さる熱心な先生です。
この次の週から、保健室と同じ体温計を教室に準備してくださり、
保健室に行かずとも熱を測れるようにしてくださいました。
Moonも熱がなければ早退はできない、と納得し1日過ごしてこれるようになりました。
そして月が替わって6月に入ると
「なんかね、6月になったら頭痛くなくなったよ」と昼に頭痛を訴えることもなくなりました。
Moonのこの不調を振り返ると・・・。
4月から夫が単身赴任になり、甘えの受け皿が一つ減ってしまったこと、
4月当初は気を張って通っていたのが連休明けで緩んだこと、
担任の先生がMoonのありのままの姿を受け止めてくれる姿勢であったこと・・・。
2年になり授業のペースもアップ。
後述しますが、MoonはSunとは違う情報処理特性を持つために、
座学がより苦痛に感じるタイプのようです。
4時間勉強すると疲れが出て、給食前という緩んだタイミングで
頭痛と発熱というオーバーヒート状態になってしまったのだと考えられます。
しかし、それも適度にやり過ごすスキルをみにつけていってくれた過程だったと思います。
水泳授業がイヤ事件
6月に入り、頭痛を訴えなくなりヤレヤレ┐(´∀`)┌と思っていたのも束の間。
2年間なかった水泳授業が今年は始まりました。
Moonは・・・潜れないんです。
幼稚園時代はただの水遊びでよかったのが、小学校では泳げと言われる。
最初の授業があったあとから、
「もう入らない!!」と大泣き。
Sunも2年生の時にイヤイヤ言っていました。
でも私は「25m泳げるようになれとは言わない。
でも、いつどこで水の事故に遭うか分からない。
その時に自分の身を守れるように、
【浮いて待つ】ができるようになるまでは頑張るように」
と態度は一貫してきました。
水泳授業がある月曜日と水曜日の前日の夜になると大泣きして大変でした(;^ω^)
この様子も担任の先生にお話して、本人の頑張りを励ましていただけるようにサポート頂きました。
おかげで1学期、潜れるようにはなりませんでしたが水泳授業は受けることができました。
Moonの情報処理特性は視覚空間型
2年生になり、1年生のときより習う漢字は倍になり、
算数の単元も次々と進んでいきます。
Moonは漢字は得意だけれど、算数で新しい単元に入ると必ずつまづきます。
「長さ」とか「かさ」などなかなか新しい概念が入らないのです。
時間は生活と密着しているので比較的スムーズでしたが、
「午前」「午後」や「午前12時=正午」などの言葉はすぐには入力されません。
どんぐり教育研究会のメルマガで
人には情報を処理するための特性として3タイプある、ということを知りました。
□視覚空間型
□聴覚言語型
□視覚言語型
またそれぞれの特性の混合型も存在するそうです。
これは、精神科医で発達障害治療の最前線にたつ医師岡田尊司氏による分類です。
私やSunは聴覚言語型というタイプで、
会話言語に強くコミュニケーションが得意。
聞き取り能力に長け、やりとりの機微を的確に把握できる。
本で勉強するよりも、教えてもらった方がよく頭に入るタイプなので、
従来型の教育に向いたタイプです。
Sunに関しては、どんぐりによる学習が功を奏し、
5年生になり勉強の質や量がぐんと増えますが、
「楽に感じる」というくらい余裕があります。
一斉授業による座学が苦にならないタイプなんですね。
しかし、Moonは視覚空間型です。
視覚空間型の特性とは・・・。
動作性優位なので、そもそもジッとしていることが苦手で、
目で見て瞬間的に処理するのは得意だけれど、
長時間何かをじっくり考えるのは苦手。
話を聞いたりするのも、集中力が続かず、
すぐに気が散ったり、眠くなってしまいます。
言葉で自分の考えや気持ちを表現するのも苦手なので、
自分の気持ちが伝わらずに暴力的になってしまう子もいます。
言語的に考えられないので、計画性に乏しく、
場当たり的、衝動的に行動しがち・・・。
当てはまるところが多々ありました。
現場主義で、身体を動かしながら、
体験から知識を得ていくので、
知識を積み上げていく従来型の教育スタイルでは、
評価されにくいのがこのタイプの子達です。
1学期の通知表にもその傾向は表れていて、
算数の【考察力】に△
図工の【鑑賞】に△がついていました。
いずれも言葉で表現する活動を伴うので、言語を巧みに操ることが苦手なタイプなので
そういう評価になることはうなずけます。
いつも紙を使って工作やらお絵描き、ビーズや布を使って手仕事に勤しむ彼女。
彼女の才能はきっとその辺りに眠っているのだろうと観察しています。
夏休みの分からん帳の取り組み
みずいろのえのぐを 1ぽんつかうのに がようしを 6まいつかいます。
きょうは みずいろのえのぐを 4ほんもつかっていいそうです。
みずいろのえのぐを みんなつかってしまったとき、なんまいのがようしを
つかうことに なるでしょうか。
不正解。
ジッと見て、彼女の考えを追いましたがよくわからず、
「どうやって考えたのか教えてくれる?」と聞くと
「1本で6枚でしょ、+5してるじゃん。
だから4本にも+5したの」と答えるMoon。
「あぁ、そう考えたのね。でもね、お話通りに絵をかくんだよ。」
横でSunも「Sunもさ、それ言われたな~。お話勝手に変えちゃダメだよって」
ウンコが 20こ やまになっています。そこへ フンコロガシが 3びきやってきて、
それぞれ 3こずつ ウンコをもっていきます。
フンコロガシが 3びきぜんいん 2かい やってきて ウンコをもっていくとすると、
なんこのウンコが のこりますか。
これは3回目のチャレンジでした。
これまで、ウンコの数を正確に描けずに間違え(1回目)
「3びきそれぞれ」が描き分けられなかったり、(2回目)で不正解が続いていました。
しかし、「ウンコ問題わかったから、やりたい」と言った3回目。
ウンコに数字が描き入れられ(1回目の反省点)、
フンコロガシ3匹から出る線も分かりやすく(2回目の反省点)描けていました。
ちなみに基本的には答え合わせの時には何も聞かず、〇か✖しかつけません。
それでも自分で修正点を考えて描いているMoonの様子に、
確かな思考の歩みを感じます。
Moonの日々の宿題を見ていたり、返却されたテストを見るたびに
不安にならないハズはありません。
しかし、どんぐり歴3年目に入ったMoonのどんぐりタイムによって、
必ずこの子には自分で自分を育てる力がある、
ということを感じさせてもらうことができます。
視覚空間型の子は聞き取る能力も弱いのが特徴です。
どんぐり問題は問題を読み聞かせのように一文ずつ伝えて行きます。
言葉は常に流れて消えて行ってしまうものなので、
聞き取る能力は社会に出ても必須のスキルです。
これを鍛える良い機会ともなっているといえます。
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