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生活由来学習~日課に組み込む学習~

日課
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昨年12月ころのことです。

17時ころに友達と遊んで帰宅したMoon(小3)がなかなか宿題に手を付けず、

マンガを読んだり絵を描いたり、工作したりしている姿がありました。

時間は有限!

時間の使い方は生き方そのものだよ、

やるべきことはササっと済ませて、そのあとに自由時間にしようと話しました。

Contents

やるべきことの見える化

ネットで「やることボード」と検索すると、色々なアイディアが出てきます。

それを参考にして作ったのがこちらです。

最初は、Moon用だけのつもりでしたが、

Sun(小6)も「私のも作って~♪」というので、マステで区切ってSunの欄も作成。

17時に帰宅すると、ダイニングテーブル(我が家の子たちはリビング学習派)で

宿題から始めます。

宿題について

年度当初に担任の先生と話し合い(「宿題調整宣言」)、

漢字ドリルや計算ドリルのやり方については、本人の習熟度に合わせて調整することを伝えています。

小6のSunは独自のやり方が定着しているので、見ることはありません。

Moonは大体は自分で進めますが、

計算ドリル40問など出されると、1/10程度に厳選してやるようにしています。

算数について

2学期までのMoonの返却されてくる算数テストや学期末のまとめ問題の進め方を見ると、

計算ドリルでは足りないことをひしひしと感じました。

しかし、視覚空間の子は集中力の持続には限りがある…。

毎日少しずつでも問題に「出会う」ことで、

「記憶の引き出し」が何度も開け閉めされることで、

必要な時に引き出しやすくなる、という記憶の仕組みを活用し、

負担になり過ぎない程度の「問題との出会い」を作ることにしました。

算数のワークは書店で色々吟味しました。

計算は手順を覚えれば良いだけなので、習熟は不要。

しかし算数の概念的なところは、前の単元の積み上げで学習が進んでいくので、

何度も出会う必要があります。

テストで間違いが多かった単元を中心に毎日1ページやって答え合わせをします。

2学期一番ネックになったのは「分数」でした。

整数や小数が10進法なのに対し、

分数の仕組みを捉えられずにいました。

何を1とみて、そのうえで

分母が1を何等分して、

分子がそのいくつ分なのか?これが難しかったんです。

プリント上で正解しているように見えて、

図に描いてと言うと、描けない=わかっていないことが見えたりしました。

なので、何度も間違える問いは、

こんなオリジナルプリントにしておくこともあります。

自分で図式化できるこということが、真の理解なんですよね。

これを解いたMoonは「なんか、かけ算になってるみたい」と、

法則性への気づきもありました。

分数はかつて私自身も、とても苦労したところです。

数字上は計算できるけど、どんな数なのか全くイメージ化できなかったんです。

初期段階でこうして、絵図化できることを丁寧に積み重ねたいです。

理科・社会について

理科と社会の教材は以前もご紹介した、

くもんの「ぐーんと強くなる」シリーズを使っています。

学年だよりでその月に扱う単元を確認して、

先取りであっても、ワークのなかに「おぼえよう」欄があり、

大事な部分がまとめられています。

切り口を変えて、何度も復習するので定着しやすいです。

習慣的にこのワークに取り組む前のMoonは

問題文の一部を読んで、

「ああ、分かった。こういうことでしょ?」と感覚的に答えてしまい、

記号で答えるべきところ、

選択肢から選ぶべきところなど、ミスが目立ちました。

しかし、日常的にワークに取り組み、問われ方に慣れてきたのか

テストでも間違いが減りました。

音読について

音読の目的は、日本語のリズムに慣れたり、

文章の構造をつかんでいくためです。

学校の授業で何度も読んでいる教材には飽きがきてしまいますから、

これも連日同じ宿題が出ていたらアレンジします。

特にMoonが気に入っているのが、

1巻の宮沢賢治「雨ニモマケズ」「永訣の朝」

2巻の俳句、5巻の「ややこしや」「寿限無寿限無」です。

美しい日本語の響きを楽しめたらいいですよね。

そして明日の準備を済ませるまで30分程度でしょうか。

その後はお風呂タイムです。

自由時間

お風呂からあがって30~50分は自由時間です。

大体はテレビの時間(一人10分程度の持ち時間)です。

最近繰り返し見ているのは、年末に録画した「千と千尋の神隠し」と

「オールスター合唱バトル年末スペシャル」の好きな場面のリピートです。

テレビ以外は、Oceanは「お料理する~」とキッチンに来たり、

Moonはお絵描きをしたり、工作をしたりしています。

Sunは自主勉に勤しんでいます。

夕食後は全員で家事タイム

19時頃から夕食をとり、

20時からは「おしごとタイム」

Sunはダイニングテーブルをきれいにし、

Moonは洗濯物を干し、

Oceanはリビングとおもちゃ部屋など、

遊んだもの、床に落ちているものを片付けます。

英語タイム

Moon(小3)

Moonは文理の「教科書ワーク」を繰り返し取り組んできました。

英語音読→語順訳→日本語訳

【英文】What/food/do/you/like?

【語順訳】何で/食べ物/訳なし/あなたは/好きか/

【日本語訳】あなたは食べ物で何が好きですか?

という具合です。

学校では日本語訳しか教えられません。

しかし、語順訳を挟むことでその単語がどんな意味をもっているかが分かり、

知らない英文でも訳をつなげると意味が取れたりします。

それに、語順訳にすることで、

英語と日本語の仕組みに知らず知らずのうちに触れることができるのです。

Moonは教科書ワークを3周したので、今は単語のテストをしています。

教科書ワークに出てきた単語は、クリアファイルに書き出し、

お風呂の壁に貼っていたこともあります。

Sun

小学校で英語が教科として始まるようになりましたが、

その連結がうまくいっておらず、

塾などで英語を学んでいる子と、

そうでない子の学力格差は入学半年くらいで大きく開いてくると聞きました。

一番差が出るのは、単語と文法だとか。

英文法に関しては、本棚に「小学生のための中学英文法入門」という本を置いておきました。

自主勉などで活用しているようです。

自主勉で取り組む際に、質問されたら答えるようにしています。

 

単語に関しては、夏休み明けころから色々な方法を試しましたが、

10月末から始めたこの方法が今はベストだと思い、

日課にしています。

まずは、中学の教科書を購入し巻末に小学校で学ぶ単語(600語程度)

を全て単語カードにしました。

(これが結構大変で毎日頑張って作り、1週間くらいかかりました(;’∀’)

単語には品詞を答えることも課しています。

英文法を学ぶ上で、品詞の理解は必須だからです。

そして、毎日13個ずつ取り組みます。

まずは、今日取り組む13個の単語を書き出します。

書き出してから、20分~1時間程度あとに

品詞&日本語訳を書きます。

そして、お題の部分は隠し、

日本語訳から英訳できるかテストします。

そして最後のスペースに間違えた単語の練習をします。

これでSunの英語の日課は終了。

次の日の朝に私はテーブルに広げられているカードをみて、

正解か不正解かに仕分けし、カードに記録として記入していきます。

正解したものははじき、間違っていたものを繰り返していきます。

今は3周目です。

今月中に3周目も終わりそうなので、

卒業までには全問正解しておきたいなと思っています。

まとめ

小学校の宿題の主目的は、学習習慣をつけること、と言われたりします。

遠藤さんが講座の中で、

日課とは、朝起きたら顔を洗い、歯を磨くように、

行動を決まった流れに自動化させることだ、と話されていました。

決まった流れがあれば、

次に何をするのか?と考えることにエネルギーを使わずに、

勝手に体が動く(自動化される)ので、

宿題や、必要な学習も日課に上手に組み込めさえすればよいのです。

そして、子の様子から今日はこのくらいにしよう、と

その日によって量を調整するように、

絶えず観察し、意識は切らさないことが大事ですね。

こうすれば「勉強しなさい!」とうるさく言う必要は減ると思います。

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